フォーミュラE

日産フォーミュラEチーム、マドリードE-Prixに万全な準備で挑む

2026年3月18日

5分間で読みます

Norman Nato leans into a left hand turn in Jeddah

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:イヴァン エスピノーサ)は、同社のフォーミュラEチームが、今週末にスペインのマドリードで開催されるABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン12(2025/26)の第6戦に参戦することを発表しました。マドリードでの開催は、同シリーズ初開催となります。

現ワールドチャンピオンのオリバー ローランドは、タイトル防衛に向けて順調なシーズン序盤を迎えており、ここまで5戦中3戦で表彰台を獲得。直近のジェッダ戦でも表彰台を獲得し、安定した強さを見せています。一方、チームメイトのノーマン ナトーは、好調が続いている予選でのパフォーマンスを、マドリードでの確実なポイント獲得につなげたいところです。

 

両ドライバーはシーズン11開幕前のプレシーズンテストで本レースの舞台であるハラマ・サーキットを走行した経験がありますが、実戦でのレースは今回が初となります。スペインでのフォーミュラE開催は、2021年に無観客で行われたバレンシア大会以来となり、観客を迎えての開催は今回が初めてです。なお、マドリードは世界で35番目のE-Prix開催都市となります。


今大会では、シングルヘッダーとしては初めて「ピットブースト」が導入され、レース中にバッテリーエネルギーを10%追加充電することが可能となります。これにより、アタックモードは6分間の1回のみとなり、レース戦略の巧拙が結果を大きく左右する重要な要素となります。全長3.934kmのハラマ・サーキットでは、ピットストレートにシケインを追加したグランプリレイアウトを使用します。高速コーナーが連続するテクニカルなコース特性により、ドライバーとチーム双方に高い対応力が求められます。

 

また、マドリードE-Prix後の3月22日(日)にはFIAフォーミュラEルーキーテストが開催され、アビー プリングとビクター マーティンスが日産チームとして参加します。22歳のプリングは、2024年11月に同サーキットで実施された史上初の女性限定テストで最速タイムを記録しており、ハラマ・サーキットでの走行経験も豊富です。

 

一方、フォーミュラ2で優勝経験を持つビクター マーティンスは、日産フォーミュラEチームとアルピーヌ・レーシングの協力関係のもと、2023年のベルリンテスト以来、同チームとして2度目のFIAフォーミュラEルーキーテストに参加します。フランス人ドライバーのマーティンスは、シーズン9のルーキーテストでフォーミュラEデビューを果たし、テンペルホーフ空港サーキットで2番手タイムを記録しました。

 

走行は20日(金)16時30分(現地時間/UTC+1)のフリープラクティス1(FP1)からスタート。21日(土)10時40分より予選が行われ、決勝戦は同日15時05分にスタート予定です。

 

22日(日)は各3時間のセッションを2回実施するルーキーテストを実施します。午前のセッションは現地時間9時(UTC+1)、午後のセッションは14時から開始します。合計6時間の走行を通じて、今後のレースに向けた車両開発をさらに進めていきます。

Oliver Rowland leads a group of cars in Jeddah

日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクター、およびチームプリンシパルであるトマソ ヴォルペは以下の通りに意気込みを語りました。「スペインのファンの皆さんの前で初めてレースができることを大変うれしく思います。ここまで5戦で3回の表彰台を獲得できたのはポジティブですが、今後はさらに安定感を高めていくことが目標です。今回は新たな開催地ですが、シーズン11前のテストデータがある点は大きな強みです。ドライバーにとって難しいサーキットだからこそ、特に予選で自信を持って走れるクルマを用意することが重要になります。レースでは戦略が大きな鍵を握るでしょう。また今回のルーキーテストは、バレンシアで開催されたプレシーズンテスト以降から進めてきたGEN3 Evoテクノロジーの開発をさらに前進させる絶好の機会です。その場にプリングとマーティンスを迎えられることを大変うれしく思います。プリングは走行距離を重ね、着実に成長しています。フォーミュラEドライバーとしての自信と完成度が増している点は、本人にとってもチームにとっても大きなプラスです。また、マーティンスは非常に才能あるドライバーであり、彼のスキルと経験を活かせることを楽しみにしています」

Oliver Rowland speaks at a Formula E press conference
オリバー ローランド(ドライバー)

「ハラマは走っていて楽しい一方で、かなりフィジカル的に厳しいコースです。ピットブーストがあることで、最初のジェッダE-Prixに近い展開になると予想しており、予選が非常に重要になります。今季はワンラップの速さが十分とは言えず、改善と自信構築に取り組んできました。決して圧倒的ではない中でも3回表彰台に立てているのは前向きな材料です。この流れを今週末も積み重ねていきたいです」

Norman Nato in the Nissan Formula E Team garage, in his race suit
ノーマン ナトー(ドライバー)

「マドリードのハラマを走るのはシーズン11開幕時に日産フォーミュラEチームへ復帰して以来で、とても印象に残っているコースです。高速コーナーが多く、まとめ上げるのが難しいサーキットです。オーバーテイクが簡単ではないと考えており、予選の重要性は非常に高いと思います。今季は予選で良いパフォーマンスを見せているので、あとは決勝でしっかり結果につなげ、貴重な選手権ポイントを獲得したいです」

Sam Bird in Nissan Formula E Team kit
サム バード(リザーブ兼開発ドライバー)

「ハラマは非常に高速で起伏のあるサーキットで、エキサイティングなレースが期待できます。新しい開催地では、FPでいかに早く順応できるかが重要です。シーズン11前のテストで得た豊富なデータに加え、シミュレーターでの準備も順調なので、それらを最大限に活かしたいですね。勝利を狙うには、予選でトップ6に入ることが重要になると思います」