フォーミュラE
2026年3月23日
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日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:イヴァン エスピノーサ)は、同社のフォーミュラEチームがABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン12(2025/26)第6戦として開催された初のマドリードE-Prixに参戦したものの、オリバー ローランド、ノーマン ナトーの両名ともにポイント獲得には至らなかったことを発表しました。観客を迎えて開催された、スペイン初のE-Prixは、悔しさの残る一戦となりました。
ウエットコンディションという難しい状況で行われた予選では、両ドライバーが高いパフォーマンスを発揮し、デュエル進出を果たしました。ローランドは8番手グリッドを獲得し、ナトーもデュエルの準決勝まで進出し、決勝レースでは4番手からスタートしました。
決勝レース開始時には路面は乾きつつあり、序盤は両車ともに前向きな展開を見せました。しかしローランドは、スタート時のパワー超過によりドライブスルーペナルティを科され大きく順位を落とし、最終的には16位でチェッカーを受けました。
一方、ナトーはスタート直後の接触によりいくつかポジションを落としましたが、すぐに立て直し、レースの大半をポイント圏内で走行。7位まで順位を上げる場面もありましたが、終盤にテクニカルトラブルに見舞われ、最終結果は11位となりました。
翌日に開催されたルーキーテストでは、日産フォーミュラEチームは実り多い内容でテストを終えました。シミュレーター兼開発ドライバーのアビー プリングと、アルピーヌ・レーシング所属のビクター マーティンスが、いずれも高い競争力を示すラップタイムを記録しました。プリングは走行開始直後から高いペースを発揮。午前セッションで8番手タイムを記録すると、その後も安定した走りを続け午後は9番手で一日を締めくくりました。一方、マーティンスはGEN3 Evoマシンをドライブするのは初めてだったため、午前中は新しいマシンへの順応に集中し11番手でセッションを終えました。午後には一気にペースを引き上げ、4番手タイムをマークする走りを披露しました。
今回のテストの主な目的は、ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン12の残りレースに向けたデータ収集です。両ドライバーは、各3時間の2セッションを通じて多岐にわたるテスト項目を消化。300kWおよび350kWの両パワーモードで、エネルギーマネジメントやセットアップの検証を含むレースシミュレーションに取り組みました。

日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクター、およびチームプリンシパルであるトマソ ヴォルペは以下の通りに振り返りました。「週末を通して高いパフォーマンスを示していただけに、このサーキットで結果を残せなかったのは非常に残念です。2台そろってデュエルに進出できたのは大きな成果でしたし、レースもナトーのピットブーストまでは順調でした。ただ、その後ペースが落ちてしまい、この原因については調査が必要です。ローランドについても、ドライブスルーペナルティがなければ上位争いができていたはずです。チームとして素晴らしい仕事ができていたので、なおさら悔しさが残ります。ベルリンまでのインターバルを活用し、こうした技術的な問題を洗い出し再発防止に努めます。一方、ルーキーテストに参加したプリングとマーティンスにはシーズン後半を見据えた濃密なプログラムに取り組んでもらいました。今回のテストの主眼は順位ではありませんが、午後に二人そろってトップ10に入ったのは素晴らしい成果です。プリングは的確で質の高いフィードバックを通じて、複数のテスト項目の理解と改善に大きく貢献してくれました。また、マーティンスにとってGEN3 Evoは初ドライブでしたが、すぐに高いパフォーマンスを見せてくれました。チームとしても価値のある一日となりました」

「天候が安定しない難しい週末でしたが、フリー走行では感触も良く、予選でデュエル進出という目標も達成できました。決勝も序盤は効率よく走れていましたが、ドライブスルーペナルティを受けて状況が大きく変わってしまいました。ペース自体は最後まで悪くなかったので、ペナルティがなければもっと上位で戦えたと思います。悔しい結果ですが、技術的な問題の原因をしっかり理解し、シーズン後半に向けて立て直していきたいです」

「このサーキットは走っていて本当に楽しいですし、週末を通してファンの皆さんの応援も素晴らしかったです。予選では難しいウエットコンディションの中で再びグループ最速を記録し、準決勝まで進めたことには満足しています。決勝は厳しいスタートになりましたが、常にトップ10圏内で戦えていました。ただ、終盤にテクニカルな問題が発生し、ペースを失ってしまいました。4番手スタートからポイントを獲得できなかったのは非常に悔しいです。今シーズンは予選で速さを見せられていますが、本戦でのレース運びは思い通りに展開できていません。すべてがかみ合った時に最大限の結果を出せるよう、引き続き集中して臨みます」

「とても良いテストになりました。前回このサーキットを走った時よりも成長できたことを誇りに思いますし、その点をとても嬉しく感じています。午後のセッションでは、もう少し上位を狙っていましたが、ほぼ同じタイムになった理由も分かっているので、シミュレーターでしっかり取り組みたいと思います。トップ10を2回記録できたのは前向きな結果です。まだ理想のレベルには届いていませんが、クルマにはすぐに馴染めましたし、着実に前進できていると感じています」

「素晴らしいテストでした。日産フォーミュラEチームと再び走ることができて本当に嬉しいです。予定していたプログラムをすべてこなし、システムへの理解を深めながら限界を探ることができました。チームの目標達成に貢献できるよう、できる限りのフィードバックも伝えています。高低差があり、高速コーナーの多いこのサーキットでのドライビングもとても楽しかったです。充実した一日をありがとうございました」
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