フォーミュラE

日産フォーミュラEチーム、シーズン11の重要な局面となるベルリン戦に挑む

2025年7月14日

5分間で読みます

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:イヴァン エスピノーサ)は、同社のフォーミュラEチームが、今週末にベルリンで開催されるダブルヘッダーに参戦することを発表しました。ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン11(2024/25)の第13戦と第14戦にあたります。

オリバー ローランドは、シーズン11においてポールポジション3回、表彰台7回、優勝4回と非常に好調な戦績をあげており、ドライバーズランキングで2位に69ポイント差をつけて首位に立っています。また、テンペルホーフ空港サーキットとの相性もよく2020年にシリーズ初勝利を飾ったほか、昨シーズンには3位を2回獲得しました。

今週末は、リザーブ兼シミュレーター担当のセルジオ セッテ・カマラがローランドとペアを組み、FIA世界耐久選手権の予定により不在となるノーマン ナトーの代役を務めます。シーズン11の開幕からチームと共に活動しているブラジル出身のセッテ・カマラは、シーズン6のベルリン戦でデビューして以来、通算66回のE-Prixに参加し、豊富な経験を持っています。

今シーズン、日産フォーミュラEチームは、これまでの12レース中10レースでポイントを獲得しています。今回のレースでチームランキングにおいて2位から巻き返してトップに返り咲くことを目指しています。一方、マニュファクチャラーズランキングにおいては、4レースを残した現在、4ポイント差のリードを保っています。

ベルリンE-Prixは、ドイツの首都ベルリンの南側に位置する全長2.343キロの市街地コースで行われます。かつての空港敷地を利用した歴史あるコースで、2014/15年の初開催以来、唯一継続して使用されており、これまでに10回のレースが行われています。コースはザラザラした路面で知られており、荒れやすく、タイヤ管理が重要になります。

16:00(UTC+2)開始のフリープラクティス1から始まり、土曜日と日曜日ともに予選は11:20、決勝は16:05開始予定です。

日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクター、およびチームプリンシパルであるトマソ ヴォルペは、次のように述べています。「ベルリンは我々にとって馴染みのあるサーキットであり、特にローランドにとっては過去に良い結果を残してきた場所です。コースレイアウトは昨年から少し変わっていますが、過去のデータも豊富にあり、予測がしやすいです。今週末は多くの勝負がかかっており、チームは非常に意欲的で集中しています。必要なポイントを確実に獲得する自信があります。ローランドはドライバーズランキングで良い位置につけており、これまで何度も実力を証明してきました。彼とともに良い結果を積み重ねていきたいと思います。一方、セッテ・カマラの参戦を非常に喜んでいます。彼は調整や準備に少し時間を要しますが、非常に経験豊富で才能のあるドライバーです。私たちは3つのランキング全てで良い位置につけていますので、今週末にさらにポイント獲得を目指し、ロンドンでの最終戦を有利に進めたいと考えています」

オリバー ローランド

「ベルリンには良い思い出があります。フォーミュラEでの初勝利はとても特別なもので、その後も昨年は良いレースができました。今週末は戦略的に非常に興味深い展開になりそうです。土曜日のレースはピットブーストもあり、ハイペースになることが予想される一方で、日曜日はエネルギー節約を重視した戦術的なレースになると考えています。コースはよく知っていますし、今年は少しレイアウトが変わっていますが、路面の特性は熟知しています。良い結果を出せるよう全力を尽くします」

セルジオ セッテ・カマラ

「今週末、ベルリンで走れることを非常に楽しみにしています。これまで多くのレースでチームとともに戦ってきましたが、やはり実際に車に乗れるのが一番の喜びです。シーズン中盤に新世代の車に乗るのは大きな挑戦ですが、柔らかいタイヤや全輪駆動といった新しい要素も理解しています。ピットブーストも初めての経験で、とても楽しみにしています。工場ではローランドやエンジニアとともに戦略を学び、理解を深めてきました。全力を尽くしますが、あまりプレッシャーを感じずに自分の力を出し切りたいです。チームの3つのランキング勝利に少しでも貢献できるよう、ポイントを積み重ねていきたいと思います」