ローランドは今季、4度の優勝を含む7度の表彰台を獲得し、ベルリンの激戦を勝ち抜いてタイトルを手にしました。
ベルリン戦前に2位に対して69点リードしていたローランドがドライバーズランキングでタイトルを獲得するためには、ドイツの最終戦までに58点以上の差を維持する必要がありました。しかし、土曜日の第13戦は苦しい展開となり、ローランド、そしてナトーの不在(世界耐久選手権のため欠場)によりチームデビューとなったセッテ・カマラの両者にとって厳しいスタートとなりました。天候不良でFP2が中止、予選が短縮となり、迎えた決勝戦でローランドは3番手からスタートしましたが、レース終盤の接触事故により、やむなくリタイヤしました。一方、セッテ・カマラは19番手からスタートし、難しい条件の中でも粘り強く走り、ポジションを4つあげて15位でフィニッシュ。早くも成長を見せました。
日曜日の第14戦では、ローランドは予選3番手でしたが、ペナルティのため8番グリッドからのスタートとなりました。エネルギー管理を的確に行い、前方を追いかけて4位でフィニッシュ。ライバルがトップ10から外れたことで、ポイント差は59点に拡大し、見事に世界チャンピオンに輝きました。セッテ・カマラは、予選のプッシュラップ開始直後に赤旗が出されたため、21番手からのスタートとなったことに加え、最初のアタックモード中にセーフティカーが導入される不運もありましたが、その後ペースを上げてポジションを12もあげて9位でフィニッシュ。週末を通じて着実に成長し、初ポイントを獲得しました。
シーズン11は、ローランドのホームレースとなるロンドンのエクセルサーキットで、7月25日(金)から27日(日)に開催され、幕を閉じます。