日曜日に行なわれた第11戦は土砂降りの雨となりましたが、日産フォーミュラEチームの二人はフリープラクティスセッションで素晴らしいペースを示し、天候の影響でセッションが中断される前に、ともにトップ10に入りました。しかし、予選では不運にもセッションが進むにつれてコンディションが悪化し、ローランドは最終ラップを断念せざるを得ず、グリッド15番手となり、ナトーは強まる雨の中でランクアップできず、21番手で予選を終えました。
ウェットコンディションの中、遅れて開始されたレースはセーフティカーの先導でスタートしました。8周目にローリングスタートしましたが、厳しいトラックコンディションにより、ローランドとナトーは順位を上げることが難しく、それぞれ13位と21位でフィニッシュしました。
土日の結果を受け、ローランドはドライバーズランキングで171ポイントを獲得、2位とは68ポイント差を保持し、依然として複数回の優勝を獲得した唯一のドライバーです。日産フォーミュラEチームは、チームランキングで190ポイントを獲得し、1位とわずか1ポイント差の2位になりました。また、マニュファクチャラーズランキングでは285ポイントを獲得し、首位を維持しています。
日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクター、およびチームプリンシパルであるトマソ ヴォルペは以下の通りにレースを振り返りました。「全体的に波乱の多い週末でしたが、土曜日のレースでダブルポイントフィニッシュを達成できたことには満足しています。フリープラクティスと予選で、これまでのような好調な結果を出すことはできませんでしたが、接触やトラブルなくレースを終えられました。特にナトーは15位スタートから一時トップ3に進出し、周囲の車両よりも多くのエネルギーを残していました。残念ながら、最終ラップの混乱の中でフルポテンシャルを発揮できず、ローランドが5位、ナトーが6位でゴールしました。
日曜日のレースでは、後方スタートとなり、極端なコンディションの中で追い越しが非常に難しく、トップ10に進出することは不可能でした。チーム全体にとってはフラストレーションの溜まる日でしたが、ドライバーズとマニュファクチャラーズランキングで首位を維持しています。一方で、チームチャンピオンシップでは1ポイント差でリードを失いましたが、まだ5レースが残っており、すべてのタイトルを獲得するために最後まで戦う準備は整っています。」