GT-Rが1-2フィニッシュ

GT-Rが1-2フィニッシュ

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2020年 10月 26日

MOTUL AUTECH GT-Rが大逆転でシーズン2勝目

 

SUPER GT第6戦の舞台は、今シーズン2度目の鈴鹿サーキット。#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)がセーフティカー導入の展開を味方につけ、クラス最後尾スタートから大逆転でシーズン2勝目を挙げました。また#12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/平峰一貴)が予選4位から一時トップに浮上し、#23 GT-Rに続いて2位でチェッカー。GT-Rが1-2フィニッシュを飾りました。

52周のレースがスタートし、序盤から#12 GT-Rが勢いを見せました。スタートドライバーを務める佐々木はオープニングラップから3位の#19 GRスープラに接近。4周目の最終コーナーで一気に差を詰め、5周目に入るコントロールラインでほぼ真横に並びかけます。そのまま1コーナーで逆転し3位に浮上。さらに、12周目の1コーナーで2位に上がりました。この時点でトップを走っている#8 NSX-GTとは5.5秒の差が開いていましたが、佐々木は3.8秒まで縮めます。相手の車両が19周を終えるところでピットイン。この周をプッシュした佐々木は翌周にピットに向かいます。チームも素早い作業でマシンを送り出すと、#8 NSX-GTの前でコース復帰することに成功しました。すでに1周を走り終えてタイヤに熱が入った#8 NSX-GTは平峰に襲い掛かりますが、平峰はこれを何とかブロック。素早い作業とドライバーの走りでトップに浮上しました。

 

その後、22周目にGT300の車両がS字でコースオフし、タイヤバリアにヒット。その姿をモニターがとらえた瞬間、NISMOチームはクインタレッリにピットインを指示しました。この時点でコース後半を走行していた#23 GT-Rは、セーフティカーが導入される寸前にピットイン。チームもミスのない作業でマシンをコースへ送り出します。松田へとドライバー交代した#23 GT-Rは#12 GT-Rの前で1コーナーを通過。大逆転でトップに躍り出ました。

26周を終えるところでSCが隊列を離れ、レース再開。#23 GT-Rと#12 GT-Rは0.3秒差とテールトゥノーズで1コーナーへ向かっていきます。しかし、松田は落ち着いてプッシュして自己ベストタイムを更新。#12 GT-Rとの差を1.4秒まで広げました。緊迫のリスタートを乗り切った#23 GT-Rは、その後も安定したペースで周回を重ねていきます。40周を超えるころからは2位以下との差も大きく広がり、最終的には4.6秒の差をつけてチェッカー。今シーズン2度目の鈴鹿戦を、最後尾からの大逆転で制しました。これでシーズン2勝目となった#23 GT-Rはシリーズランキングで20ポイントを加算。45ポイントでランキング3位に浮上しました。

 

#23 GT-Rと#12 GT-Rの優勝争いの後方では、4位につけていた#3 GT-Rが3位の#8 NSX-GTに急接近していました。2台は次第に#12 GT-Rにも近づいていき、レースが40周を過ぎるころには3台での激しい2位争いに発展します。残りわずかとなった50周目の1コーナーでは、#8 NSX-GTが#12 GT-Rに並びかけますが、平峰はこれを死守。最終ラップに入るところでも、2台の差は0.1秒まで縮まりますが、後続の猛追をしのぎ切った#12 GT-Rが2位でチェッカーを受けました。#3 GT-Rも最後まで表彰台争いを展開し、4位でフィニッシュ。ポイント獲得を果たしました。

#24 GT-Rは13番グリッドから高星でスタート。序盤は速いペースで周回を重ね、GT300も上手く利用し順位を上げていきました。20周を終えてマーデンボローに交代した後は、同じヨコハマタイヤを装着するGRスープラとの激しいバトルを展開。最後までポジションを守り切り、8位入賞となりました。

 

ロニー・クインタレッリ選手
「ちょうど130Rを通っているときにピットインの無線が入り、SCが出るギリギリのタイミングでピットに入ることができました。交代した直後、僕は状況が良く分からなかったのですがチームのみんながすごく喜んでいて、モニターを見たらトップに立っていたのでとても驚きました。本当に素晴らしいタイミングでしたね。鈴鹿に向けて、チームもミシュランタイヤもいろいろな準備をしてきたので、このような結果が出せてとても嬉しいです。ここから先はウェイトハンディも少なくなり、実力で勝たないといけない戦いが続きます。チームもミシュランタイヤもいいクルマ、タイヤを用意してくれると信じているので、残り2戦もチャンピオンに向けて勝負をかけていきたいです」

松田次生選手
「予選ではクルマの調子が非常によく、自信をもってアタックしましたが行き過ぎて飛び出してしまいました。クルマのダメージもそれなりに大きかったのですが、きちんと直してくれたチームに感謝しています。レースは途中、ピックアップなどで大変なところもありましたが、この鈴鹿戦は僕たちにとって非常に重要な戦いで、絶対にここで勝たないといけないという強い気持ちがありました。その気持ちを走りに表すことができ、このように結果につなげることができてよかったです。応援ありがとうございました」

鈴木豊監督
「クラッシュした車両をモニターで見た時に、エンジニアから無線でピットインを伝えました。ちょうどクルマも130Rあたりにいたのでタイミングが良かったです。SC宣言がもう1~2秒遅かったら展開は変わっていたかもしれません。その後、トップをキープした松田の走りも良かったです。クルマのポテンシャルは良かったのですが、予選位置を考えるとシングルフィニッシュができれば…と感じていたので、本当に嬉しいです。残り2戦に向けてポイントを獲得でき、自信もつきました。次戦のもてぎラウンドは2週間後と近いスケジュールなので、ドライバーにとってもチームにとっても今回の優勝でモチベーション高く挑めます。終盤戦も頑張ります」

【GT300】
GT300クラスは、100kgのハンディウェイトを搭載しながらも予選5位と健闘した#11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)が、一時表彰台争いまでポジションを上げましたが、ピット作業に入る前にSCが導入されたことで大きく後退することになり、15位でチェッカーを受けました。