CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rが6位フィニッシュ、MOTUL AUTECH GT-Rはランキング6位

CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rが6位フィニッシュ、MOTUL AUTECH GT-Rはランキング6位

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2020年 12月 1日

様々なことが例年と異なる中で、駆け抜けるように戦ってきた2020年シーズンも、いよいよ最終戦。日産勢は#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)がランキング3位で今大会に挑みました。身が引き締まるような寒さの中、予選6位からスタートした#23 GT-Rは9位でゴールし、シリーズランキング6位となりました。

気温8℃、路面温度13℃というコンディションになった決勝レース。タイヤのウォームアップが十分にできるようにと、当初からフォーメーションラップは2周が設定されていましたが、さらに1周が追加され、決勝レースの周回数は65周となりました。

入念なウォームアップができた#23 GT-Rは、スタートドライバーのクインタレッリがロケットスタートで一気にポジションを上げます。スタート直後の1コーナーで#64 NSX-GTをかわすと、勢いそのままに#38 GRスープラにも詰め寄りオーバーテイク。さらにダンロップコーナーでは上位3台をアウト側からまとめて攻略し、トップに躍り出ました。

オープニングラップでトップに立った#23 GT-Rは、2周目には2位と1.8秒の差を付けますが、周りも徐々にペースアップし、5周目には2番手を走る#37 GRスープラが0.3秒差まで迫ってきました。最終コーナーで背後に付かれると、並走状態でホームストレートへ。1コーナーのブレーキング勝負になりましたが、GT300クラスの車両に前をふさがれる形になり、#37 GR スープラの逆転を許してしまいました。その後、最低規定周回数の22周を終えるところでピットイン。暫定12位でコースに戻った#23 GT-Rは、ロングスティントを松田が担当しました。終盤に入りペースダウンするマシンが出てくる中、松田は着実な走りで43周を走破。9位でチェッカーを受けた#23 GT-Rはシリーズポイントで2ポイントを加算し、最終的なランキングは6位となりました。

9番グリッドからスタートした#3 GT-Rは、平手が前半スティントを担当。5周目に8位に上がりました。#23 GT-R同様に、前半スティントを短くする戦略を採った#3 GT-Rは23周を終えたところで千代にドライバー交代。ピット作業も素早かった#3 GT-Rは暫定11位でコース復帰すると、全車がピット作業を終えたところで再び9位に戻りました。後半スティントを託された千代は、残り周回数が少なくなってくる中で#12 GT-R、#38 GRスープラとの激しい6位争いを展開。52周目のホームストレートで3台が並走状態になると、1コーナーではタイヤスモークを上げながらのブレーキング勝負で#3 GT-Rが前に出ます。6位に上がった#3 GT-Rは、5位の#8 NSX-GTにも迫っていきましたが、オーバーテイクまでには至らず。それでも最後までプッシュの手を緩めることなく6位でフィニッシュしました。

8番グリッドからスタートした#12 GT-Rは、スタートドライバーの佐々木がライバルたちをかわして6位までポジションアップ。その後24周を終えるところで平峰に交代しました。平峰は#8 NSX-GTとの5位争いで、34周目の1コーナーではイン側に切り込んで勝負をかけましたが、ここでは止まり切れずに相手に抑えられてしまいました。翌周はアウト側から仕掛けるもわずかに足りず、なかなかポジションを上げられません。その後、#3 GT-Rにとらえられるなど終盤は苦しい場面もありましたが、最後まで走り切り7位でチェッカーを受けました。#24 GT-Rは、高星がドライブする前半スティントで同じヨコハマタイヤを装着する#16 NSX-GTをオーバーテイク。GT500クラスの中ではピットインを一番引き延ばし、27周を終えるところでマーデンボローに交代しました。後半スティントでは再びタイヤ交換を行うことになり、13位でゴールしました。

平手晃平

「こんな富士スピードウェイは走ったことがないというようなコンディションで、僕は最低限順位をキープして後半につなげることを考えて走りました。最後、ピットに入るまでに後ろに詰められてしまいましたが、まずまずの仕事ができたと思います。自分たちが持っている力を出し尽くすことに集中して、気持ちよくレースを終えることができました。応援ありがとうございました」

千代勝正

「予選では平手選手につなげられず悔しい思いをしたので、決勝では最後まであきらめない気持ちでプッシュしました。ピット作業も早くて、僕自身もベストを尽くして最後まで追い上げるレースができましたし、1年の集大成を出せたと思います。1年間応援ありがとうございました」

田中利和監督

「最終戦に向けては、自分たちが持っているものを100%出し切ろうと話をして臨みましたが、そういうレースができたと思います。チームとしてもシーズンを通して成長できました。その証の一つがピットワークの速さで、みんなが地道にトレーニングをしてくれたおかげでアベレージが上がったと感じています。もちろん、まだまだ十分でないこともありますので、来シーズンに向けて、さらにいい成績を出せるようにそれぞれが頑張っていきたいと思います」

GT300

#56 GT-Rは藤波がスタートを担当。藤波はスタートから気迫のこもった走りを見せます。6位スタートの#11 GT-Rに並びかけながら1コーナーへ入っていくと、2台のバトルは100Rまで続きました。#11 GT-Rのスタートを担当する安田は、藤波の猛攻を何とかブロック。100Rを過ぎたところで両者の間にギャップができると、安田は5位の#65 メルセデスAMGに接近していきました。ヘアピンコーナーでテールトゥノーズの状態まで近づくと、ダンロップコーナーから続く複合コーナーで5位に浮上。これに続いて、#56 GT-R2周目の1コーナーで#65 メルセデスAMGに勝負を仕掛けました。アウト側からオーバーテイクしようとした藤波は、わずかに挙動を乱してしまいますが、そのまま並走状態でコカ・コーラコーナーへ。ここでしっかりと前に出た#56 GT-R6位に順位を上げました。

その後、9周目に1台をかわした藤波は、16周目に#11 GT-Rもかわして4位に浮上。そのまま24周目までを走り切り、オリベイラへとドライバー交代しました。オリベイラは暫定15位でコース復帰。ピット作業を終えているマシンの中では2番手につけました。ただし、この時点では上位陣でまだピット作業を行っていないマシンもあり、ほぼ全車が作業を済ませた時点では再び4位に。チャンピオン争いのターゲットになっている#65 メルセデスAMGはタイヤ無交換作戦で#56 GT-Rよりも前の2位を走っていましたが、#56 GT-R3位に入ればタイトルを手に入れることができます。オリベイラは、3位を走る#6 MC86に対して1秒速いラップタイムでどんどんと近づいていきました。37周目の時点で約14秒あったギャップは、43周目には約7秒に、50周目には1.1秒まで縮まりました。52周目のダンロップコーナーで一旦並びかけ、13コーナーでイン側から一気にオーバーテイク。3位に上がりました。

オリベイラはそのまま、2位を走る#65 メルセデスAMGにも接近。54周目の1コーナーで逆転に成功し、タイトル争いでの直接のライバルよりも前に出ました。そのまま残り6周を走り切り、2位でチェッカー。15ポイントを加算し、チャンピオンを獲得しました。藤波、オリベイラの両者にとって初めてのタイトル獲得。昨年からGT300クラスへの参戦を開始したKONDO RACINGは、参戦2年目にしてタイトルを獲得することとなりました。

#11 GT-Rは、安田のスティントでは#56 GT-Rに続いて上位を走行していましたが、2度のタイヤ交換に加え、ピット作業違反によるドライブスルーペナルティを科され、18位でゴール。ランキング6位でシーズンを終えることになりました。#10 GT-Rは前半の星野が2つポジションを上げて20周目にドライバー交代。石川も追い上げて6位でフィニッシュしました。予選でアタックできず、最後尾からのスタートとなった#48 GT-Rは飯田、田中とつないで20位でゴール。#360 GT-Rはスタートドライバーの青木が38周目まで前半スティントを伸ばし、田中に交代。その後再びピットインがあり、21位でチェッカーを受けました。

#56 藤波清斗

「チャンピオンを獲れたことは夢のようです。ここまでたくさんの方に支えていただいて、最後まであきらめない強い気持ちでレースに臨みました。今日のレースでは、決勝のペースには自信を持っていましたが、まさか2位になれるとまでは思っていなかったです。オリベイラ選手の追い上げのおかげです。今シーズン、オリベイラ選手と組んでいろいろなことを学びました。本当に感謝しています」

#56 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ

「今週末、一人一人がベストを尽くすことに集中して臨みました。クルマの調子も良かったので自信はありましたし、ベストを尽くせば大丈夫だと思っていました。ただ、決勝レースの本番は非常に寒く、どのチームも同じだったとは思いますが未知の状況でしたね。しかし、ピットアウトしてからも力強く走ることができ、このような結果を勝ち取ることができてチームのみんなに感謝しています」