#12 Zが優勝、日産/NISMO陣営は鈴鹿での5連勝を達成

9月 06, 2022

2022年SUPER GTシリーズ第5戦が8月27日、28日に鈴鹿サーキットで開催されました。日産/NISMO陣営は鈴鹿でのレースにおいて4連勝を記録しており、今シーズンより投入したNissan Z GT500の性能向上を活かして、鈴鹿5連勝を狙う戦いに挑みました。

第3戦鈴鹿で優勝した#3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)は前戦と同じサクセスウェイト52kgが課され、50kgを超えたために実装35kgと燃料流量リストリクターが一段階絞られる措置が取られています。第4戦までの結果によって、#23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は30kg、#12 カルソニック IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)は49kg、#24 リアライズコーポレーションADVAN Z (佐々木大樹/平手晃平)は35kgのサクセスウェイトが搭載されています。

予選

予選日の8月27日、天候は曇り、気温31度、路面温度38度のコンディションのもと、午後3時53分から10分間のGT500クラス予選Q1が開始されました。決勝日はさらに暑くなる予報が出ており、予選と同一タイヤで決勝をスタートするルールによって、タイヤ選択が難しい予選となりました。4周目にアタックに入ったZ勢は、#23 Zの松田が1分45秒282で3番手、#3 Zの千代が1分46秒008でQ2進出にわずかにおよばず9番手に終わりました。#24 Zでアタックした佐々木は1分45秒753で6番手、#12 Zの平峰は1分46秒260で15番手となっています。#23 Zと#24 Zの2台がQ1を突破し、Q2進出となりました。

午後4時31分からQ1上位8台による予選Q2が開始されました。#23 Zのクインタレッリは4周目に1分45秒169の最速ラップをマークし、予選1位を獲得、2019年第5戦富士以来3年ぶり、そしてNissan Z GT500にとって初のポールポジション奪取となりました。#24 Zの平手は3周目に1分45秒811をマークし、6位となりました。

決勝

8月28日、レース開始が近づくと雲間が広がり、強い日差しがコースに照りつける天候となりました。午後2時30分、気温29度、路面温度39度のコンディションの下、パレードラップがスタート。その後にフォーメーションラップが行われ、77周のレースが開始されました。ポールポジションからスタートした#23 Zのクインタレッリはトップを守り、6番手からスタートした#24 Zの佐々木もポジションをキープ。9番手スタートとなった#3 Zの千代は1周目、2周目と続けてポジションを上げて7番手、15番手スタートの#12 Zのバゲットは14番手に上がっています。8周目、#3 Zは#24 Zをパスして6番手、#24 Zは7番手となりました。#12 Zは7周目に他車のピットインで13番手に上がると、16周目には前車をオーバーテイクして12番手に上がっています。

17周目、#24 Zのタイヤにトラブルが発生しスロー走行となり、ピットに戻るまでに大きくタイムをロス、15番手にポジションを落としました。18周目にはトップを快走する#23 Zがピットイン。ドライバー交替はせず、給油とタイヤ交換を行い11番手でコースに戻りました。20周目には#3 Zがピットインし、#23 Z同様に、給油とタイヤ交換のみの作業を行い、12番手となっています。1回目のピットインを引き伸ばして2番手を走行する#12 Zは34周目にピットイン、ドライバーを平峰に交替し13番手から追い上げを開始しました。GT500クラスの全車が1回目のピットインを行った時点で、#23 Zが2番手、#3 Zが7番手、#12 Zが13番手、#24 Zが15番手で、レースは後半戦となりました。

後続に先行を許し、4番手までポジションを下げた#23 Zは42周目に2回目のピットインを行い、ドライバーを松田に交替。5番手を走る#3 Zは46周目にピットインを行い、ドライバーは高星に交替しました。49周目、130Rでのクラッシュによりセーフティカーが導入されました。ピットが閉鎖される直前のタイミングで6番手走行中の#12 Zがピットに滑り込み8番手で復帰し、ピットインのタイムロスを抑えることに成功しました。55周目にレースが再開される時点で、#23 が7番手、#12 Zが8番手、#3 Zが10番手、#24 Zが15番手。再開後、2回目のピットインを行うマシンが出るとともに、Z勢はペースを上げて、ポジションを上げていきます。全車が2回目のピットインを終えた60周目には#23 Zが2番手、#12 Zが3番手、#3 Zが6番手を走行し、それぞれ前車との差を詰めていきました。

#23 Zと#12 Zを含む3台によるトップ争いは激しさを増し、65周目、GT300マシンを追い抜く際に#23 Zと#12 Zが接近、#12 Zがコース外に押し出される格好になりました。それぞれポジションは変わらなかったものの、#23 Zにドライブスルーペナルティが科され、#23 Zは優勝争いから脱落してしまいます。これで2番手となった#12 Zは最終盤にペースの落ちたトップに迫り、75周目のヘアピン進入でインを突き、首位を奪うと2番手との差を広げトップでチェッカーフラッグを受けました。

6番手から前との差を詰めて4台による3番手争いに加わった#3 Zは#23 Zのペナルティで5番手に上がると、73周目に前車をパスして4位に浮上。ペナルティにより6番手にダウンした#23 Zは最終ラップに先行車のアクシデントにより5位。レース後半、安定したペースで走行を続けた#24 Zは最終的に10位でフィニッシュしました。

#12 Zは予選15位からの優勝という快挙を成し遂げるとともに、日産/NISMO陣営の鈴鹿5連勝を達成。最終的に4台のNissan Z GT500が入賞を果たす好結果で第5戦を終えました。日産/NISMO陣営はNissan Z GT500の強さを引き続き発揮し、シリーズタイトル獲得に向けて、残り3戦に全力を尽くします。

平峰 一貴 選手

「今は驚きと、とてもうれしい気持ちです。まさか予選15番手からトップに上がれるとは思っていませんでした。予選Q1では15番手に終わってしまいチームにも申し訳なかったですし、ショックを受けていたのですが、朝からバゲット選手が元気づけてくれました。レースではバゲット選手のオーバーテイクを見てチームの士気も上がりましたし、僕も、“最後のチェッカーまで出し切ってこい”という星野監督からの言葉に集中して、プッシュし続けることができました」

ベルトラン・バゲット 選手

「僕にとってはこのチームで初優勝なので、最高の気分です。残り3戦ありますが、チャンピオンシップもリードしているので、このままリードを保ちたいですね。最初のスティントの目標はできるだけ長く乗り続けることで、できる限りポジションを上げていくことでした。平峰選手も素晴らしい仕事を見せてくれました。セーフティカーが味方した部分もありますが、強いレースペースで戦うことができました。平峰選手のチームメイトであることを光栄に思います」

GT300クラスには5台のNISSAN GT-R NISMO GT3が参戦し、ポールポジションからスタートした#10 TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき/塩津佑介)が、45kgのサクセスウェイトを搭載しながらも今シーズン2度目の表彰台となる2位を獲得しました。そのほかの4台も長丁場のレースで健闘をみせ、全車が完走を果たしました。

シリーズランキングでは#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)がランキングトップをキープ、2位に#10 GT-Rが続いています。